シャドーイングで英会話習得をめざすぜよい

podcastやスクリプト付きの英語記事を聞いて、喋って、英会話の上達を目指すブログです。目標はビジネス英語の習得になります。各記事にスクリプト付きの音声が聞けるURLをつけているので、そのURLを聞いて、見て一緒に学びましょう。

モンサント社が開発した不思議な食べ物と農薬のお話

モンサント社と言えば、枯葉剤であるラウンドアップを開発した企業として有名です。先日確かその枯葉剤ラウンドアップのために癌になったことを訴えられ、そして負けた(裁判所から賠償金の支払いを命じられた)のが今年の8月くらいですね。

www.reuters.com

$289 million、2.89億ドル、日本円にすると、300億円ちょっとでしょうか?これって1人に対しての支払い額ですよね。おそらくですが、、、ラウンドアップの被害って1人だけじゃないはずなので、今後この裁判の結果を見て、多くの人が訴訟を起こしたら・・・モンサントは持つですしょうか。実はモンサント自体は2018年6月、ドイツ企業のバイエルによる買収・吸収が完了しているので、名前は消滅してます。つまりバイエルが耐えられるかってところですね。

www.npr.org

つい昨日報じられたニュースですが、こちらの記事によると、賠償金額は$289 millionから$78 millionに減額にすることで合意したそうです。それでも7,800万ドル、日本円で80億以上!すごい額ですよね。

 

さて、本日はそんなモンサントについての話題です。

www.npr.org

あらすじと所感

このモンサントという企業がまた新しい農薬を開発したというのです。しかもそれとセットで大豆と綿花の種も提供するというのです。

It told farmers, we've created some special new varieties of soybeans and cotton. They can tolerate a weed killer called dicamba. So you can spray dicamba, and the crops will be fine. But your weeds will die.

特殊な大豆と綿花を作った。それらはダイカンバ(もしくはジカンバ)と呼ばれる今回モンサントが新しく開発した除草剤に対しての耐性があるのだとか。

 

このダイカンバという除草剤ですが、不思議な除草剤で、雑草の除去はできる、つまり雑草は枯れるのに、モンサントが提供した大豆や綿花は枯れないということらしいのです。そんなことあるんですかね・・・というか、そんな除草剤で枯れない大豆や綿花ってどんな植物なんでしょう・・・(汗

 

しかしこの除草剤ダイカンバが農家間での紛争を引き起こしてしまうのです。

Dicamba didn't stay where it belonged. It drifted across the landscape. It injured millions of acres of regular crops.

風で飛ばされるんですかね。周囲一帯に広がって、他の作物に悪影響を与えるというのです。さらに野生生物にも・・・そしてその被害がひどかったアーカンソー州は対策を講じます。

 

Farmers who sprayed dicamba loved it, but Terry Fuller and the state plant board decided the collateral damage was unacceptable.

イカンバ愛好者はいたが、州の植物委員会は2次被害は受け入れられなかった。

So the plant board passed the most dramatic limits on dicamba in the whole country - no dicamba spraying during the growing season.

ということで、穀物の成長期にはダイカンバの使用を禁じたんですね。

 

これで1件落着かと思いきや、、、なんと、その禁止を破る農家が結構いて、以前被害がおさまらなかったというのです・・・さらに罰金を払ってもその方が儲かる、なんて考えている農家もいるらしく。。

 

イカンバを使わないと判断した農家の人曰く、ダイカンバ無しじゃ雑草除去できないというのは嘘だよ、だって自分は他の化学薬品使って雑草除去できたもん、って主張してるんです。

 

そうだよな~って思うかもしれませんが、でも化学薬品は使ってるということで、なんだか微妙な気がしてきました。つまり、五十歩百歩なんじゃないかという気もします・・・まぁモンサント提供の大豆、綿花の種を使っていない分ましなのかもしれませんが。

 

イカンバを使うというのは単純にビジネス判断ということもあるようです。使わないと生き残れないと思っている農家もあるようです。

 

ここら辺は何とも言い難いところです。つまり、食べる側としては、自分たちの口に入るものなのだから、化学薬品を使ったり、遺伝子操作をした種を使ってほしくないと思いますよね。アメリカを中心に、もちろん日本でも、遺伝子組み換え作物を使っていないか、というのは消費者の大きな関心の一つだと思います。GMOとかそこらへんのお話ですね。

 

でも生産者としてはいかに効率よく作るか、という観点を強く持っているわけですし、人間食べなければ生きていけないわけですから。

 

覚えておきたいと思った単語

wildlife 野生生物

defy 公然と反抗する

confrontation 対立

fiasco 大失敗

collateral 二次的な

pesticide 駆除剤、殺虫剤

trespass 侵入する、侵害する

get rid of 取り除く 

聞取りづらかった単語

Trespassing on your neighbor and your friend

単純にtrespassの意味を知らなかったんですね(汗

Those farmers now could face fines

could faceの部分が聞き取りづらかったです

A couple of them said paying the fine is cheaper than fighting weeds any other way.

couple of themのthemがうまく聞き取れず・・・

Personally, I don't believe in spraying dicamba.

Personallyが聞き取りづらかったです。

So anybody that says it can't be done, it's a myth.

 

こちらの記事も合わせて読むとより一層理解が深まるかと思います。

gigazine.net

イカンバ耐性作物種子とのセット販売は農家から大きな支持を受けたとあります。そしてアーカンソー州による禁止措置については、「科学的でない根拠のない理論に基づいて行われる不当な禁止措置である」とモンサント社は主張しているようなのですが・・・