Uber Eatsは稼働率によって使い分けるのがいいのでは?
あらすじと所感
日本でも本家Uberとは違い米国と同じような形で展開されているUber Eats。要は出前サービスだけをUberが単独で提供するので、食事はお店側が作って、合わせて一つのサービスとして成立させるというものです。
記事にもあるうようにデリバリーというのは飲食業界では悩みの種だったようです。
Galarza is a senior editor of Eater Magazine, a publication about the industry. She says in the restaurant biz, the delivery part has always been a headache.
理由は、、、
Where they have to pay somebody - they have to figure out if they need to insure them. You know, they have to figure out the delivery distance. Do they need to provide them with a vehicle, a car, a bike, whatever it may be?
保険だったり距離だったり移動手段を整えないといけなかったり・・・自分達でやればそこらへんは解決するんでしょうけど、それはそれで時間をとられるわけで・・・だからアウトソースしたいのに、そうするとまた大きな問題が出てくるってわけですね。
でもこういった問題が特定されているのも、少しでも商圏を広げたいと言う意向がお店側にはあるからでしょう。だから今回のUber Eatsはお店が持つニーズにマッチしていたとも言えそうです。
実際Uber Eats導入して売上アップしているお店も記事内に書かれています。
We've increased our sales by about 30 percent, so it's very exciting. It is very exciting.
ただ、全員が全員もろ手を挙げて喜んでいるわけではないようではあります。
Jay Jerrier owns Cane Rosso, wood-fired pizzerias in Texas. They specialize in thin crust. You know what else is thin, he says? Profits on any restaurant, and Uber Eats is taking a big slice.
薄いピザ専門店なんだけど、他にも薄いものがあって、それはUber Eats使った時の利益だよ!って皮肉ってますねw
さらにここの店主は週末に近所のお店に出かける習慣もなくなりかねないって嘆いています。まぁそれは生活習慣は変わるってことだとは思いますけどね。
既に書きましたが、やはり商圏が広がるというのはお店にとってプラスだと思うのです。また、お店という物理的な場所を持つことは、そこに固定されるということです。となると、飲食店というのは回転率をいかに上げるかということを考えなくてはなりません。ただし、商圏には限界があるというのも事実。それを克服してくれるのがUber Eatsなんですよね。
ということは、タイトルにもしてますが、稼働率を見て使う使わないを決めればいいのではないかと思うのです。
つまりパターン的にはいくつかあって、、、
1つ目。
お店の人員が常にフル稼働しているということであれば、そこにUber Eatsの注文が入ってきたらパンクします。もしどうしてもやりたいなら人を増やさないといけません。それをするかを判断しないといけません。
2つ目。
お店の人員に余剰がある場合。しかも店内はいつも満員。こうなると稼動は余っているのに、売上を上げるのには単価を上げるしかなく、アップセルとかがんばらなくてはなりません。そうはいっても単価ってそこまで簡単に上がらないかもw
こういう場合はUber Eatsいいと思うんです。お店のキャパにぴったしな人員をそろえるって結構難しいと思うんです。そして不足させるよりは、少し余らせるくらいになると思うんですよね。ブラックな職場でなければなのですが(汗
その余った稼動リソースをUber Eatsからの注文にあてればいいのです。料理を作るという意味では変わらないのですから。もともとテイクアウトやっていたらさらに話は早いです。
3つ目。
お店の人員に余剰があり、さらにお店の回転率にも余裕がある場合。この場合はいくつか考えないといけません。まず、お店のキャパは適切なのか、ということです。本来は適切なはずなのに、集客力がなくて回転率に余裕が出てしまっている場合は、集客戦略を見直すのも一つの手です。
そしてその見直しの一環としてUber Eatsをやってみるというのもありでしょう。商圏を拡大するというと、普段はお店に来れない距離のところに住んでる人からの注文が来ると思いがちですが、そういった人だけではなく、外出するのがおっくうな人とかも注文してくれます。そういった人に気に入ってもらえば、次回はお店行ってみよう、となるかもしれませんからね。
ただ、これには少し時間がかかるでしょうし、リピートしようと思ってるくらいの人の中で、さらにデリバリーではなく、足を運んでもらわないといけないわけですから、かなり大変です。となると、お店のキャパを小さくする、ということを検討したいところです。しかしここに物理的な制約が出てきますね。。ゲームのようにすぐに減らせるわけではありませんから、地代は払わなくてはいけません。お店という物理的な設備を抱えている限界ですね。エアビーアンドビーみたいにお店の一部を貸し出すといったこともできませんから。。
この場合はもし今現在テイクアウトをやっていなかったのであれば、Uber Eatsを開始するということもあるので、テイクアウト用の設備をつくることでキャパを小さくしてみるとかですかね。
覚えておきたいと思った単語
divisive 不和を起こさせるような
proposition 提案、条件の提示
聞取りづらかった単語
what else is thin
薄皮のピザ店の店主がUber Eatsを皮肉った表現です。
さ、今日も10回は聞きましょうね!