シャドーイングで英会話習得をめざすぜよい

podcastやスクリプト付きの英語記事を聞いて、喋って、英会話の上達を目指すブログです。目標はビジネス英語の習得になります。各記事にスクリプト付きの音声が聞けるURLをつけているので、そのURLを聞いて、見て一緒に学びましょう。

綿花の種が食料問題を解決する?!

コットン100%のシャツ。ポリエステル繊維が入っているシャツよりも断然着心地がいいですよね。ヒートテックはすごい人気ですが、どうしても綿100%のシャツを選んでしまいます。そしてそんな綿を作り出している綿花の種が食料問題の解決手段の一つになるのではないかというのが今日の記事の内容です。

www.npr.org

あらすじと所感

実は綿花の種には人間にとっての毒が含まれているんだそうです。世界中で衣服の材料として使われている綿ですから、その生産量も多いのですが、毒が入っているためにこれまでは食料にはならなかったということですね。

The plants also make seeds, but they are poisonous - at least to humans.

少なくとも、となっているのは、実は牛はこの毒があっても食べることができるのだそうです。なんでも反芻していることが関係しているっぽいです。牛って胃が4つあるのは有名ですよね。牛さんすげー

 

This week, the U.S. Department of Agriculture approved a new kind of cotton, one that's been genetically engineered so the seeds are safe to eat. Inventors think it could become a source of food for millions of people.

この毒が出ないように遺伝子操作をすることに成功し、その遺伝子操作をされた綿花をアメリカの農業当局が承認したとのこと。

遺伝子操作というとなんだか怖い気もします。先日のモンサントの記事なんかでは農薬耐性があるように遺伝子操作をしていますが、今回の場合は毒を持たないようにという遺伝子操作。これをどうとらえるかというのも考えていく必要はあるかもしれませんね。今回の記事ではそういった点には言及されていません。

 

Seed can go one or two directions. You're either going to the dairy industry, or you're going to the oil mill.

綿花の種は毒があるために、牛さんに食べてもらうのと、油になるんだそうです。

 

Cows don't mind gossypol. Their digestive systems can handle it. And the oil mills are set up to crush the seed and then purify the oil so you can use it in human food. But Keerti Rathore wanted to expand those options, make a cotton plant with seeds that people can eat right out of the field. He started working on this 23 years ago when he arrived at Texas A&M University.

綿花が持つ毒はゴシポール(gossypol)と呼ばれていて、前述のように牛さんは消化器官の関係で食べても大丈夫。それ以外の用途としては綿実油と呼ばれる油として使われるそうです。そこに登場したのがKeerti Rathoreさん。おそらくこの方インド出身で理系の方ですね。大学でなんと23年もの間研究を続けてきたといいます。

もちろん研究に対しての情熱もあったのでしょうけど、記事を見るに、出身地であるインドの食料問題解決にも関心があったようです。

Rathore's real goal, though, is to see it growing in places like India where he grew up, where a lot of people aren't eating well.

Rathoreさんの本当の目的。それは自分が育ったインドの食料問題を解決することです。

RATHORE: A lot of these countries that do suffer from malnutrition are also cotton producers. So I think those countries will benefit much more from this technology.

インドをはじめとした綿花生産国は同時に食料問題にも悩んでいるそうで、この技術でその食料問題が解決されることを望まれているようです。

最近はコオロギを食べるといった話も聞きます。

www.huffingtonpost.jp

日本にいるとどちらかというと食料廃棄の問題の方が目につきますが世界的には食料不足、食料供給も大きな問題のようです。これは人口が減少している日本と、人口が増加している他の国という違いもあるのかもしれません。特にインドはすでに確か人口が10億を超えていて、中国に次ぐ人口で、そのうちGDPも日本を超えてくると思われます。

覚えておきたいと思った単語

fluffy ふわっとした、綿毛の

poisonous 有毒な

nutritious 栄養がある

toxin 毒素

digestive 消化の、消化を助ける

gene 遺伝子

genetically 遺伝的に

malnutrition 栄養失調

聞取りづらかった単語

特に無し。

 

今日も10回以上聞きましょう!